主体107(2018) 10月 20日

あの日の宣言

一九五九年一月のある日、総書記がモスクワ総合大学を参観した時のことである。

この大学は一七五〇年代に創立された伝統ある大学であり、当時は複数の大きな研究所と数百の講座、百数十の講義室と一七〇〇余の実験室、四〇〇〇余の教室と六〇〇〇余の個別教授室を擁するまでになっていたので、その国の人たちが自慢するのも無理はなかった。

そのうえ、数年前に建てられた新しい校舎と資金を投じて整えた教育設備は人々の羨望の的となっていた。

総書記は興味津々の表情で教室や研究室、実験室などを見て回った。

休憩室で、案内役を務めていた大学の関係者は大学の沿革について再度述べた後、世界各国の青年がこの大学で学んでおり、この大学が閣僚級の人物を輩出していることについて、実例を挙げて説明した。

そして総書記に、「高級中学校を卒業したらぜひ本校で学んでください。

これはわたし個人の外交辞令ではありません。

人類の進歩のために天才たちを大事にしてきた本校自身の願いです」と提言した。

真実みにあふれる言葉であったが、総書記はこう答えた。

「そう勧めてくれるのは非常にありがたいが、平壌にもりっぱな大学があります。

わたしは学友たちと一緒に総合大学で学ぶつもりです」

世界五大陸の青年学生がそこで学ぶことを願ってやまない大学、にもかかわらず総書記はそれを辞して総合大学で学ぶと宣言したのである。

後日、人々は、その日の宣言がいかに崇高な雄志と偉大な信念の返答であったかを思い知った。

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