主体107(2018) 9月 25日

産院公園

 

平壌産院前に、春は百花が咲き競い、夏は緑の樹木が濃い影を落とし、秋はもみじが赤く燃え、冬は白銀の雪景色がまぶしく広がる美しい産院公園がある。

この公園でかわいい赤ん坊を抱いて退院する母親に香り高い花束が贈られ、新しい生命の誕生を喜ぶ幸せにみちた笑い声が流れる。初子をもうけた若夫婦の恥じらいを含んだささやきやかわいい孫を抱きあげた老婆のうれしそうな声も聞こえる。

もと産院の建設設計には公園が予定されず、まわりの空地はマンションの敷地にあてられていた。

一九七九年九月十三日、産院を視察した総書記は、バルコニーに立って産院周辺の広い空地を見渡した。そこにいろいろな建物が建てられるという説明に、しばらく考え込んでいた総書記は、「あそこに公園を建設しましょう」と言った。

都市建設総計画によってそこにはある重要な建物を建てる予定だったので、関係者たちが不審に思っていると、総書記は微笑を浮かべ、このまわりに他の建物があると、産院が遮られて見えなくなる、また産院には多くの面会者が来るだろうに、公園一つなくてはどうする、と言ってこうつづけた。

「朝鮮人はまだはにかみの感情が強いから、人前では気おくれして妻に花束を贈れないでしょう。だから人目につくことなく夫が妻に花束を贈り、赤ん坊を抱いて楽しく語り合えるよう、緑樹の生い茂る公園を造成しましょう。

産婦をまっすぐタクシーに乗せて帰そうとばかりしないで、公園で退院する産婦と赤ん坊を迎えて連れて帰るようにするのも悪くありません。

生活にはこういう情緒がほしいものです」

こうして産院前の空地に、りっぱな公園が建設されたのだった。

翌年の早春。

竣工なった産院を訪れた総書記は、産院前の公園で、花が咲きほころび、樹木が生い茂る光景をまぶたに描き見ているかのように、喜色をたたえてこう言った。

「産院の前に公園をりっぱに建設しました。夏になって樹木が茂ったら、夫が花束を持って愛妻を待つ格好の場所となるでしょう。

都市経営部門では、公園に樹木と美しい花をたくさん植え、丹精こめて管理しなければなりません」

その年の春から花を咲かせた産院公園は、赤ん坊を抱いて喜びさざめく若夫婦たちの散歩姿でいっそう明るくなった。

産院公園で生後はじめて祖国の青い空、美しい山河に接する子らは、年々増えている。

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